2017年3月10日金曜日

下エジプト



年代:BC3500-BC3150頃

●ナイル川下流地域で栄えた文明「下エジプト」

エジプトは、ナルメル王によって統一されるまでは、ナイル川上流地域と下流地域で別々の文明が栄えていた。
各地域では多くの勢力が争いあっていたが、紀元前3500年頃には上エジプト、下エジプトの2勢力にまとまった。

紀元前3150年頃、下エジプトは上エジプトのナルメル王に征服され、上下エジプトは統一された。

エジプト第1中間期に、下エジプトはメンフィスを拠点とし、メンフィス・エジプト(エジプト第10王朝)として上エジプト(テーベを拠点としたエジプト第11王朝)と覇を争ったものの、敗れてしまった。

エジプト第2中間期には、下エジプトは異民族ヒクソスによって築かれたエジプト第15王朝の支配下にあったが、上エジプトのエジプト第17王朝によって滅ぼされた。

しかし、下エジプト(エジプト第26王朝)が上エジプト(テーベ・エジプト)を破り、エジプトを統一したこともあった。

現在の下エジプト(ナイル川下流地域)には首都カイロがあり、エジプト経済の中心地である。